泌尿器科治療について

ボツリヌス療法のご紹介

より快適な生活の為に、お気軽にご相談ください

<ボツリヌス療法とは>
ボツリヌス療法とは、過活動膀胱や神経因性膀胱などに伴う、頻尿や尿失禁、我慢できないような強い尿意などへの治療法として広く認められています。内服治療では改善が困難な重症の方に適した治療法です。


1,過活動膀胱とは
過活動膀胱とは、急に尿意をもよおして何回もトイレに行ったり、間に合わずに尿を漏らしてしまったりする病気のことを言います。これは膀胱の筋肉が勝手に収縮し、尿を出そうとしてしまうことで起こります。

2,神経因性膀胱とは
神経因性膀胱とは、本人の意思とは関係なく、神経の異常によって尿が漏れたり、逆に出にくくなるなどのトラブルを生じる病気のことを言います。これは脳や脊髄の病気により神経が障害され、脳と膀胱の間の信号がうまく伝わらないことで起こる病気です。

3,ボツリヌス療法とは
先に述べた過活動膀胱や神経因性膀胱には、生活習慣の改善や排尿に関係する筋肉を鍛える運動などを行う行動療法と、飲み薬や貼り薬による治療法があります。まずはこれらの治療を行い、それでも生活に支障をきたすような症状が続く場合、ボツリヌス療法が検討されます。ボツリヌス療法は膀胱鏡という内視鏡を使い、膀胱の筋層に直接薬液を注射して膀胱の異常な収縮を抑える治療です。

<Q&A>
ーボツリヌス菌を使うのですか?
ボツリヌス菌が作る天然のたんぱく質から精製された薬を使用します。
ボツリヌス菌を注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染する心配はありません。
ー治療に痛みは伴いますか?
治療には膀胱内の局所麻酔を使います。個人差はありますが、注射の際に痛みを感じる方もいます。
ー仕事復帰はいつから可能ですか?
日帰りで可能な治療のため、翌日から仕事が可能です。
ー治療後、日常生活で気を付けることはありますか?
ご自分の排尿状態をチェックして頂き、普段と違うことがあればご相談ください。
ー保険適応ですか?
保険治療です。

<スタッフより>
看護師は患者様の治療がスムーズに行えるように、丁寧な説明と対応に心がけて援助させていただきます。
ご不明なことやご心配があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

副看護師長 高浪 誠

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